まずはJB64のグレード別の違いについて
私が購入したのは、新型ジムニーのXGというグレードなのですが、自分の思い込みから今後色々なカスタムをしていくベース車両として購入するので、グレードも一番下の物で、オプションも最低限で良いと思っていました。
しかし実際に納車されてから、自分も良く調べていなかったのも原因1つですが「アレ!こんな装備もついていなかったの?」と思ったり、「このオプションは必要なかったのに?」と思うような事があったのも事実です。
という事で、今後購入を予定されている方のご参考になればと思い。JB64のグレード別の装備等の違いと新たに導入された機能などについて簡単にまとめてみました。
JB64のグレードは3タイプ
今度のジムニーのグレードは、上級グレードのXC、中間グレードのXL、ベーシックグレードのXGの3グレードの設定となります。
■XCグレード
4WD5MT:180万4000円
4WD4AT:190万3000円
上級グレードのXCは、スズキセーフティーサポートやLEDヘッドランプ、ヘッドランプウォッシャー、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、クルーズコントロール、本革巻ステアリング、16インチアルミホイールとタイヤなどを標準装備。
■XLグレード
4WD5MT:168万1900円
4WD4AT:178万900円
中間グレードのXLは、スズキセーフティーサポートはオプション設定となっていて、フロントフォグランプやキーレスプッシュスタートシステム、電動格納式リモコンドアミラー、前2席のシートヒーター、フルオートエアコンなどを標準装備している。
■XGグレード
4WD5MT:155万5400円
4WD4AT:165万4400円
標準装備が厳選されたジムニーのベーシックグレード、無塗装のドアハンドル、フォグランプレスが外観上の識別ポイントで、電動格納式リモコンドアミラーやフルオートエアコンなども装備されていない。また、後部座席は一体可倒式となる。
注目すべき機能について
■新開発ラダーフレーム
頑丈な梯子型のフレームにサスペンションなどを取付け、その上に車体を載せる、本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造を採用。一般的なSUVが採用している乗用車と同じモノコック構造とは一線を画す構造となっている。
■3リンクリジッドアクスル式サスペンション
ジムニーの伝統のひとつが、3リンクリジッドアクスル式サスペンション。左右の車輪をダイレクトにつなぐリジッドアクスル式サスペンションは、一般的な独立懸架式サスペンションに比べて、優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保できます。
■ブレーキLSDトラクションコントロール
前輪と後輪を直結したパートタイム4WDでも、左右輪のどちらかが空転した場合においては、もう一方の車輪の駆動力は失われてしまいます。そうした状況での駆動力を確保する為に今度のジムニーでは電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを標準装備しています。駆動状態を4L(4WD低速)に切り替えると、空転した車輪にだけブレーキをかけて、もう一方の車輪の駆動力をしっかりと確保して高い脱出性能を実現します。
■ヒルホールドコントロール
坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える瞬間、一時的にブレーキが作動(最長約2秒間)。車体が後退せずにスムーズに発進出来る機能です。
■ヒルディセントコントロール
急な下り坂などではブレーキを自動制御することで車両の加速を抑え、定速走行を実現します。ステアリング操作に集中できるので、安心して運転できます。
主要諸元について
余談ですが、このJB64の主要諸元を改めて見ていると、SJ30ジムニーの頃に比べて軽自動車の規格変更などに伴ってエンジンの排気量の拡大やボディーサイズの拡大、車両重量の大幅な増加などがあり、軽自動車とは言うものの徐々に普通車と比較してもメリットが少なくなってきている様に感じているのは自分だけでしょうか?
ちなみにSJ30のサイズは、全長3,195㎜×全幅1,395㎜×全高1,710㎜で車両の重量は690kgしかなく、JB64と比べて全長で200㎜短く全幅も80㎜小さく、街中での取り回しの良さや狭い林道などでも走りやすいサイズとなってました。
最近いつも行ってる整備工場で会ったジムニー乗りの人(JA11に乗ってます)と色々話をする機会があったのですが、今でもSJ30に乗りたいと言っていました。
ちなみに私はこんな本も所有してます ↓
JB64に乗りはじめて思う事
ここからは私が新型ジムニーJB64に乗りはじめて、今現在の時点で思っている良い点、悪い点について感じている所をまとめていきたいと思います。
あくまでも私が買ったXGグレードの5MT車だけに当てはまる項目もあります。また、私個人としての感想なのでご了承のほどお願いいたします。
■良いと思うところ(9項目)
(1) R06A型エンジンになって、パワフルで扱いやすくなった。
(2) 4Lモードが大幅にローギアード化され、オフロードも走りやすくなった。
(3) 滅多に作動しないが、ブレーキLSDトラクションコントロールは使える。
(4) あくまでJA22と比べての話ですが、燃費が改善された。
(5) 運転席に座った状態でボンネットが見えるので、車両の感覚がつかみやすい。
(6) Aピラーが垂直に近いくらいとなっているので、前方視界がすごく良い。
(7) ヒルホールドコントロール機能が意外と便利で、坂道発進も楽ちん。
(8) 後席のシートベルトが脱着式で、邪魔にならない様に座面から取外し出来る。
(9) ジムニーなので当然の事ながら、悪路走破性はかなり高いです。
■悪いと思うところ(9項目)
(1) クラッチが繋がるのが遅く、無駄なストロークあり。詳しくはこちらの投稿で!
(2) XGグレードは、電動格納式リモコンドアミラーではないので調整が面倒。
(3) 運転席と助手席のヘッドレストが大きく、バック時の後方視界が悪い。
(4) バックドアにダンパーがついていて、勝手に全開まで開いてしまう。
(5) ルームランプが普通の電球なので暗すぎる。詳しくはこちらの投稿で!
(6) XGはヘッドライトがLEDでないので暗い。今後改善予定です。
(7) 乗り込む時に、シートをスライドさせるレバーに足がよく当たる。
(8) 内装がほとんど黒が基調で地味な印象である。
(9) ジムニーなので当然の事ながら、車室はあまり広いとは言えません。
■振り返っての感想とまとめ
以上のような良い点、悪い点について気付いた事を書きましたが、グレードでの装備の違いや価格の違いなどを考えると、カスタムのベース車両はXLグレードにしても良かったのかな?と思う事もあります。
オプションとかは抜きにして、XGとXLとの車両本体価格の差は約12万6千円ほどしかありません。
なので、後から付けるといっても大変そうな装備、具体的にはフルオートエアコンや電動式格納リモコンドアミラー、キーレスプッシュスタートシステム、ハロゲンフォグランプ、リアルームランプなどなどが標準で付いてくるXLの方がお買得だったような気がしています。(詳しくはカタログ等で確認願います)
ただ、「ジムニーにそんな最新の装備は必要ない」と思ってる方からすると的外れな話になるかもしれませんが、これから新型ジムニー購入を検討されている方の参考になれば幸いです。