ジムニーの冠水対策について
ジムニーはそのオフロード性能の高さから、川遊びやちょっとした渡河程度なら簡単にクリアできそうなイメージがありますが、渡河性能という面でみると実はあまり高くないのも事実です。
私が調べたネット情報によると、ジムニーの渡河能力は約水深30cmとランドクルーザーやジープラングラー、ランドローバーなどが70cm以上なのと比較して、かなり低い事が分かります。
私はこちらのYouTube情報を参考にさせて頂きました。
シーエルリンクTV ↓
何故にジムニーだけが他のクロカン車と比べて渡河性能が低いのか?
それはジムニーの前後のデフについているブリーザーバルブからの水侵入のリスクが原因と考えられ、そのバルブが完全に水没しない為の水深が約30cmという事なんだと思われます。
ジムニーのディファレンシャルギアを含めた前後ホーシングの内部にはオイルと空気が封入されていて、内部の空気圧が高くなり過ぎないように空気を逃がすブリーザーバルブが備わっているのですが、デフまで水没するとデフが冷えて内部が負圧になり、逆にバルブから水を吸ってしまうリスクがあるという事です。
因みにスズキのジムニー/ジムニーシエラ取扱説明書には「水深30cm以上のところは走行しない」と記載されています。
こんな感じです ↓

そんなこんなで今回ジムニーの渡河性能をアップさせる為、ブリーザーバルブをホースで延長して高い位置に変更してみる事にします。
自分としては積極的に川に入ってガンガン走行するという目的とは少し違いますが、最近多くなってきたゲリラ豪雨や線状降水帯などにより、道路が冠水した時にもある程度走行が可能なように対策してみたいと思います。
ブリーザーバルブの延長にあたって
今回の対策に当たってネットで色々調べてみた結果、専用品もジムニー専門店RV4ワイルドグースから販売されているのですが、少しお高い感じなので必要なものを楽天市場やホームセンター等で購入して揃えてみました。
こんな感じです ↓

・ブリーザーバルブ2個
・内径12mmのシリコンホース(黒)
・ホースバンド4個:ホース外径サイズ11~20mm
・固定用タイラップ:長さ150mm
実際に届いたパーツ ↓

トランスファーブリーザープラグ2個必要です。
スズキ純正部品パーツ:29515-80050
⬇️こちらから購入も出来ます。
実際に届いたパーツ ↓

シリコンホースのサイズ:内径12mm、外径18mm、
全長1.5mのものを2本購入しました。
こちらのホースは耐熱シリコン素材でできており、エンジンなどの高温環境下でも使用可能なものとなります。
⬇️こちらから購入も出来ます。
その他のパーツ ↓

近所のホームセンター(コメリ)で買って来たステンレス製のホースバンドで、ホースの外径が11~20mmに使用可能なもので合計で4個必要です。

こちらも近所のホームセンター(コメリ)で買って来た結束バンドになります。長さが150mmでカラーは黒を選びました。
ブリーザーバルブをホースで延長
■既存のブリーザーバルブの外し方
先ずは既存のデフブリーザーバルブの外し方について、簡単に説明していきたいと思います。主に写真で分かりやすいリア側の説明となりますが、フロント側も手順は同じになります。
ブリーザーバルブの位置については下の写真の赤い丸で囲んでいる部分のシルバーの部品で、キャップ部分の2ヵ所をカシメることで取付けられています。
こんなパーツです ↓


赤い矢印で指しているキャップ下側の窪みの部分がカシメられていて、反対側にも同じものが有り合計2ヵ所をカシメる事で取付けられています。
実際の外し方としては、下の写真のようにカシメ部分から90度の位置左右から、矢印方向にプライヤーなどで掴んで楕円形に変形させて、カシメられた部分を広げて外すという感じです。
こんな感じです ↓

赤い矢印の方向に力を加えて、楕円形に変形させる事でカシメられた部分が外せるようになります。
実際の写真です ↓

上の写真のようなカシメ部分との位置関係で、ウォーターポンププライヤーで挟みこみ力を加えて変形させながら上方向に引き抜く感じです。
上手く外せました ↓

上の写真の切り欠き(溝部分)にカシメられた2ヵ所が引っ掛かる形で固定されていたことが分かると思います。
外したバルブです ↓

中にスプリングとゴムパッキンのようなものが入っているシンプルな構造です。
■フロント側の取付けについて
フロント側の取付けではまずボンネットを開けて、シリコンホースをフロントのデフ近くまで通す作業から始めました。
こんな感じです ↓

上の写真の位置からほぼ真下にホースを通しました。
フロントデフにシリコンホースを接続しホースバンドで固定します。
接続完了です ↓

根元までしっかりと差し込んでから固定しています。
シリコンホースをを途中で下の写真の所に結束バンドで固定しました。
こんな感じです ↓

この時にサスペンションが伸びきっても大丈夫なように、近くを通っているエアロッキングハブの作動用ホースと同じか、もしくはそれ以上に余裕をもって固定する事が重要です。
次にエンジンルーム内でのホースとブリーザーバルブの固定方法についてですが、家に有った適当なステーやボルトナット類を利用して、下の写真のようなものを作製して事前にセットしておきました。
こんな感じです ↓

適当に作ったので見た目はあまり良く無いですが、まあ良しとします。
次に取付ける位置に合わせてシリコンホースをカットして、先端にブリーザーバルブを接続してホースバンドで固定します。
こんな感じです ↓

抜け落ちたりしないように、しっかりと固定しておきます。
ここまで出来たらあとは、結束バンドでホースとバルブを固定してフロント側の作業は終了となります。
作業は終了 ↓

因みに今回フロント側に使用したホースの長さは約90cmです。
■リア側の取付けについて
リア側の取付けに当たっては、右後輪のタイヤハウス内にある下の写真の黒いカバーを事前に外しておきます。
こんな感じです ↓

赤い丸の所のクリップ4ヵ所を外してカバーを取る。

カバーを外すと給油口から燃料タンクに繋がる太いパイプと細いパイプが2本見えてきます。リア側の延長したバルブは、この周辺に持って来て固定する感じになります。
先ずはシリコンホースをリアデフに接続して、ホースバンドで固定します。
こんな感じです ↓

抜け落ちたりしないように、しっかりと固定しておきます。
次にシリコンホースを右側フレーム方向に通したうえで、下の写真の位置に結束バンドで固定します。
こんな感じです ↓

写真の赤い丸で囲んでいる所を結束バンドで固定しました。この時の注意点としては、写真右に写っているブレーキホースと同じかもしくは、それ以上に余裕をもって固定する事が重要です。
リアのブリーザーホースについては、取りまわす途中でもう1ヵ所を結束バンドで固定しています。
こんな感じです↓

もう1ヵ所こんな所も結束バンドで固定しています。
ここまで出来たら下の写真のように、右側フレームに添わせるようにしてシリコンホースを通して・・・

下の写真の位置にバルブとホースを結束バンドで固定します。

この位置なら高さ的にもタイヤ外径より上にくるし、カバーに覆われているので安心出来ると思います。
最後に黒いカバーを元に戻してリア側の作業は終了です。

因みに今回リア側に使用したホースの長さは約135cmです。
追記事項について(2025/08/08)
後日談になりますが、下の写真のフレーム(クロスメンバー)に結束バンドで固定していた方法についてですが・・・
こちらの固定方法です ↓

この方法だとサスペンションの動きに合わせてデフが上下し、ホースが伸縮した時にホースが傷つく恐れがあると判断し固定方法を変更してみました。
家に有った適当なステーとボルトナット類やその他で、固定方法をバージョンアップさせています。
こんなパーツ類を使用 ↓

上の写真のような、アルミ素材のL型ステーと配管固定用サドルやボルトナット類を使用して固定してみようと思います。
先ずはフレームのクロスメンバ―に元々溶接されていたステーを利用して、アルミのL型ステーをボルトで固定しました。
こんな感じです ↓

この元々からあるステーには裏側にナットも溶接されているので、M6のボルトでしっかりと固定出来ました。
次に配管固定用のサドルにホースを通して、ボルトナットで固定しました。
こんな感じです ↓

このシリコンホースの外径は約18mmなのですが、ガタつきもなく上手く固定する事が出来ました。

また最終的に固定する時の注意点としては、写真右に写っているブレーキホースと同じかもしくは、それ以上に余裕をもって固定する事が重要です。
今回はジムニーの渡河性能のボトルネックである、デフブリーザーバルブをホースで延長したので、かなり渡河能力はアップしてると思います。
水遊びや緊急時の渡河には欠かせない、デフの水没対策用ブリーザーホースは急な集中豪雨や不意な道路冠水時でも安心です。
因みにネットでの情報によると、トヨタ・ランドクルーザーや日産・サファリなどは過酷な条件での走行を前提として、純正デフブリーザーホースでバルブをフロアの高さまで上げてあるらしいので、ジムニーも純正での対応を期待して待ってます。
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